The Way to Nowhere

あるITエンジニアの雑文。

会社を辞めました

既にちょっと間が空いてしまいましたが、先日の12月15日を以って16年8ヵ月勤めた会社を退職しました。
今後はフリーランスのエンジニアとしてやっていくつもりですが、一応法人としての体裁は作ろうと思っております。

一般的には別に名の知れた会社とかではないので、そこはまあ私の事を直で知っている一部の人だけ分かればよいかと思いますが、そろそろ自分自身の記録としてブログにも書いておこうかと思った次第であります。

最近方々のブログで「退職エントリ」が書かれているのをGunosyとかから流れてきて時々見かけますが、そういうので色々書いている人って結構若くて、働いてまだ2、3年なんだけど、仕事や会社や業界のことなど様々な事についてそれなりに鋭い洞察をしていたりして、大したもんだな、と思ったりしてます。

私なんかはここまで来るのに16年8ヵ月もかかってしまいましたからね。いや、ヤバイわ、、、

技術の事だけではなくて、経営戦略とかマーケティングとかの勉強をしたり、SIerの業界の問題点とかを色々と考えたりもした上で、自分自身のやりたいこと/やりたくないこと/得意なこと/苦手なことなどを様々考えた結果、私の場合はフリーのエンジニアみたいな感じで独立するのが一番良いのだろう、と考えたのは、もう何年も前の事なのですが、色々とタイミングは図っていたら、ここまで引っ張ってしまいました、というところです。

「人月商売」の観点しかない状態では、どうしても稼働率を高める事を追求していかざるを得ないので、自分の専門性を深堀りしたり、自分自身で考えた新しい事にチャレンジしたり、という事がとてもやりづらくなってきているというのは感じておりました。

そうは言っても、SI仕事自体は色々と内容や形は変わってもなくなることはないと思いますし、そんな中で一定以上のスキルのある人を「期間限定で欲しい」っていうニーズはむしろ益々高まっていくのだとも思います。正社員である必要なくなっていくよ、って話でもあります。 要するにフリーランスで良いでしょう、と。

とは言え、いきなりフリーランスになるという決断はできずに、転職含めて色々とキャリアパス的なものを模索していたのですが、リーマンショック後の人余り状態とIFRS強制適用という流れの中で、Oracle EBSのSLA/FAH(Subledger Accounting / Financial Accounting Hub)絡みのツール開発と販売という話が出てきたので、それで単なる受託ではない今までとは異なるビジネスモデルが作れるかも!ということで、これがやれるならもうしばらく会社にいてみようかと思ってやっていました。

このプロジェクトは他ではなかなかできない経験をたくさんさせて頂いたと思いますが、結果的にその試みはうまくは行かず、「普通」の仕事に戻ることになりました。直接的には震災後にIFRS強制適用が事実上延期となったから、ということなんですけど、でも、それだけではない、と色々と思う所はあります。

そんなわけで自分がそういう「特別な」事ができる状態ではなくなったので、以前から考えていた通り会社は辞める事に決めました。既に携わっている案件は全うした上で、ちょうどキリのよいのがこのタイミングとなったのでした。で、今さら転職とかもうないなー、とも思いました。

フリーになっても当面の生活していく為の仕事内容はあまり変わらないとは思いますが、その辺りうまくやりくりしながら、新しい事にもチャレンジしていきたい、と考えております。

私自身のバックグラウンドとしてはOracle EBSのFinancials関連の経験が長くて、特にSLA/FAHに関しては内部構造を自力でかなり調べた上で、某大手製造業のプロジェクトでは様々な要件をクリアする為に実践もしたので、非常にニッチな領域ではありますが、実際のプロジェクトの現場に入るようなポジションにありながら、私ほどに詳しい人間は中々いないだろうとは思っています。その時からはちょっと時間が経ってしまったので、その後それなりに経験者は増えたとは思いますけどね。

今後については別にOracleとかEBSとかこだわるつもりは全然ないです。そもそもOracleがEBSとかFusion Appsとかどうするつもりなのか、表向きには色々言っていますけど、実際の所どうなっていくのかもよくわかりませんしね。もちろん仕事のオファーがあって自分が空いていればやるとは思いますけど。
 
なので、そんな感じで日銭を稼ぎつつ、研究開発的な活動も継続していって、何かしらイケてるソリューションを作っていきたい、とは考えております。

というわけで、そんなにすごい若いわけでもなく、勢いとか情熱とかだけではなくて、打算も含めていろんなレベルでいろんな事を考えた上での、おっさんの決断であります。中学生の時に何かで「サラリーマンにはなりたくない」と書いていた事が思い出され、感慨深いです。私はこういう決断をしましたけど、みんながみんなそうすればいいとか全く思いません。とは言え、自分の人生は自分の選択の結果だという認識だけは持ってた方がよいだろうとは思います。 

今後ともよろしくお願いいたします。
 

ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考える
谷本真由美(@May_Roma)
朝日出版社
2013-03-09


blogを独自ドメインにしてみた

突然ですが、blogのURLを自分で取得しておいたドメインにしてみました。 

ドメイン自体は半年くらい前にとりあえず取得してみて放置していたんですが、
色々と考えた結果、こういう形にしてみることにしました。
すごく簡単だったので、もっと早くやればよかったな、とか思いました。

あと別に公開してませんが、この辺参考にoutlook.comでメールも独自ドメインで作ってみた。

【Google Apps(無償版)難民救済企画】Outlook.comで独自ドメインメールを無料運用してみたよ(IMAPもOK)


blogは全然更新できていなかったのにアレですが、今後はもうちょっと。。。
 

VMware Player 5.0をインストールしてみた

VMware Player がいつの間にかバージョン5.0になっていた。
で、自分のPCに入っているは3.0。という事でインストールしてみた。

機能的にはもともと個人的に使う分には問題なかったし、そもそもまだほとんど使っていみていないので、何かよくなったのかわかりませんが、以前突っ込んだライセンスの「非商用利用」に関して結構はっきりとしてきた感じではあります。

なんだかウィンドウのタイトルに「(非営利目的の使用のみ)」とか表示されるじゃないですか。

no title
 
で、商用利用は「VMware Fusion Professional」に付いているVMware Playerを使え、という感じになっているらしい。
Macとか関係なくてもそうしろと言っているようで、面白い展開になっているようです。

http://www.vmware.com/jp/products/desktop_virtualization/player/overview.html
商用利用も可能となっており、VMware Fusion Professional のコンポーネントとしてサポート サービスが用意されています。

まあ大した値段でもないので会社で使うのなら買えば?という話ではある。

あと、「ソフトウェアの更新」通知で「VMware Workstation にアップグレードできます!」とか言ってくるのがちょっとアレですね。
そりゃあ、 わかっててPlayerの方を使っているわけなので。
 

円安で株高で

久々に投資関連の話。

私が話をするまでもなく今更ではありますが、昨年の11月後半くらいから「アベノミクス」とかなんとかで円安と株高の流れでポートフォリオが結構大変な事になっています。
うまくバランスとったポートフォリオを持っていても、日本株と外貨建て資産(株も債券も)は実態として為替が絡んだ相関関係がすごくあって悪い時はみんなダメみたいな、何のためにバランスとってポートフォリオ組んでいるだっけ?みたいな状況がしばらく続いていたんですが、ここにきて一気に逆の展開ときました。良い時はみんな良いと。

リーマン・ショック以降の株安と円高と続いている時でも地道にナンピン買いを続けていた事がここに来て一気に花開いたという感じであります。
なのでここは利益確定の為に 一旦売りとなるものが結構ありつつ、ファンドの一部見直しとかも絡めて買い直してまたバランス整えていこうという感じになっております。

株のトレーディングの方もこの上昇相場でそれなりに結果は出ていますが、なんか急過ぎてうまく乗れないみたいな時も結構ありました。
いずれにしても自分なりの取引ルール決めておくとあまり悩まなくて良いですね、というのを改めて実感。

この先どうなるのかはよくわかりませんが、また金融緩和の影響でどこかで「バブル」が起きるんですかね?
ただいくら円ベースで稼いでもインフレになったらねぇ...という懸念もあるにはあるのですがね。

e-taxで確定申告(2012年度)

数日前ですが、インフルエンザ休暇中で自分の体調はほぼ回復してもまだ出勤停止期間が残っていたのでその間に終わらせてしまいました。今年も還付申告なので。

で、今年の確定申告書等作成コーナーですが、医療費の明細がExcelファイルからアップロードできるようになっていた。これは大きな改善ですね。あのシステムを使っている中では医療費の明細入力が最も「ダルい」作業であったことは間違いないと思いますので。

Excelファイルで変な編集されて所定のフォーマットが崩されないように、かなり「ガチガチ」にロックがかかっている様は笑ってしまいました。
このフォーマット自体で何か整理するというよりは、別の何かで一覧整理したものをアップロードする時に項目の並びを注意してコピペして使うというのが現実的な感じがしました。
私自身が元々別のExcelで整理していたので、そんな感じでした。

それから3年前の株など投資関連の損失繰越は3年かけてめでたく全額相殺できました。
今回は最後の残りカスみたいな感じで税額への影響はほとんどなかったのですが。
これは税金うんぬんよりも過年度の損失と相殺して余りある程度に投資で着実に利益が出せているというのが良いですね。

また税務署からつっこみが来ませんように。

『空白を満たしなさい』を読了

自分と同年代の平野啓一郎による小説。
普段は小説自体あまり読まないのですが、インフルエンザ休暇中にKindle版で一気に読了。

読みたいと思った瞬間にすぐに読み始められて、やっぱりKindleというか電子書籍は便利だね。


空白を満たしなさい



この作品、30代半ばにして1歳ちょっとの息子がいて
「ワーカホリック」でという主人公の設定だけでも
自分にピタッとハマっているのだが、
ちょうど「激務」が続いていた所にインフルエンザにかかって
休養を余儀なくされた所で何気なく読んでみた、
というタイミングがまた絶妙だったなぁ。
本作のテーマとは若干ずれるかもしれないが、
もともと色々と思っているコトはありつつも、
働き方とか基本的な所から考えさせられた。

また、自分も含めて人間の「多重人格性」みたいなものには
以前から「あるのが普通だ」くらいに思う所はあったので、
「分人」という考え方は一定の説明を与えてくれているように思えた。
自殺者の心理の分析(?)としても、
自分の中の「健全な分人」が「病んだ分人」を消そうとする、
というのはありそうな事に思える。
本作品内でも言及されている通り、無理に消そうとするのではなくて、
「見守る」というのが妥当な対処なんだろうなというのには納得。

「生きる意味」や「死ぬ意味」みたいな事も
忙しさに「かまけて」久しく考えていなかったな、と思った。
いや「生きる意味のなさの絶望感」なんかは中高生くらいの時に
比較的単純な楽観主義的発想でとっくに乗り越えたんだが、
「死」に対してどう向き合うという方が今は切実な問題ですね。

とはいっても小説だし、別に答えが書いてあるわけでもなく、
こういったことの答えは自分で見つけるものではあります。はい。

いろいろ難しいコトを書いたかもしれませんが、
普通に「SF的」とか「ミステリー的」に面白い、というのが大前提ではあります。

2012年の終わりに

昨日深夜まで仕事でバタバタしておりまして、ゆっくり振り返っている余裕もないのですが、もうすぐ2012年も終わりということで1年締め括りの独り言を。

今年は仕事を中心としていろいろと不本意なことも多くあった気がしますが、これも自分が向かおうとする方向への後押しなのかなと考えるようにしています。
少しずつではありますが以前から考えていたことも実行に移して実現できている面もありますので、来年はもう少し大きな一歩を踏み出せればよいなと考えています。

昨年の同様の記事がまだトップページに残っているほどに今年は全然記事をアップできませんでした。
ブログを書くのはしばらくはほぼ諦めていたので承知の事ではあるのですが、もう少し落ち着いたらなんとかしたいと思っております。

来年もよろしくお願いいたします。


Tim Christensen & The Damn Crystals LIVE

10月6日(土)、川崎のCLUB CITTA' に Tim Christensen & The Damn Crystals のライブに行って来ました。

出だしはティムが一人アコースティック・ギターで弾き語りで始まり、それで数曲やった後に、他のバンドメンバーも出てきて演奏という感じだった。

基本はソロ以降の曲中心のセットリストだったのが私的には良かった。
前に行ったDizzy Mizz Lizzyの再結成ライブではソロの曲はやるわけもなく、ソロの曲をライブで聞ける機会として楽しみにしていたわけでもありますので。

Dizzy Mizz Lizzyの曲も3曲くらいやってて、それが一番オーディエンスの反応がいいみたいな所もあったんですが、やっぱりDizzy Mizz Lizzyの曲は、Dizzy Mizz Lizzyのバンドとしての演奏の方が良かったなあと思います。
個人的には『Secrets on parade』アルバムの曲をもっとやって欲しかったなという気もします。

ちなみにこれはニューアルバムの2曲目で、さすがに反応はよい方だったと思います。


CLUB CITTA'で指定席というのは初めての事でしたが、こういうのもあるんですね。
そんなに激しい音楽でもないので、これはこれで私的には良かったのですが、他の日程の渋谷と大阪はスタンディングなんですよね。
なんかセットリストとか違うんですかね?

ソフトウェア開発と業務システム開発は違うという事

しばらくモヤッとしていた事が少し言語化された感じがする。

もしSIerのエンジニアがジョブズのスピーチを聞いたら(1) - Wadit Blog.
もしSIerのエンジニアがジョブズのスピーチを聞いたら(2) - Wadit Blog.
多くの人が混同するのだが、ITという括りであたかも同じように語られるのが、業務システムの開発とソフトウエアの開発である。営業システムとか生産システムといったものが業務システムで、MSのオフィス製品だとか、DBMSだとか、パッケージのようなものがソフトウエアとすると、それぞれを開発するやり方は違うと思いませんか。
もしSIerのエンジニアがジョブズのスピーチを聞いたら(3) - Wadit Blog.
なぜ、"コードはソフトウエアを作る時に書いて、業務システムはそのソフトウエアを使って組み上げる"ことができないのでしょうか。プログラマーは、役に立つ魅力あるソフトウエア(ツール)を産み出すことに自分のスキル、意欲を傾注したらいい。そして業務システムを作る人は、業務プロセス、仕事スタイルをデザインできる人がすればいい。後者こそ本来のSIerのめざすところではないでしょうか。
もしSIerのエンジニアがジョブズのスピーチを聞いたら(4) - Wadit Blog.

よくSIの受託開発仕事をDISる文脈で「コードを書く事へのこだわり」みたいなものを語られる事に対して、 なんとなく共感する部分も感じつつ、同時に違和感も感じる事が多いのだけれども、それはそういった文章がここで言われている「混同」に無自覚だからなのかな、と思った。
具体例挙げられるほどに覚えてはいないのだけれども。

ソフトウェアによる様々なサービスやプロダクトが登場してくる現在及び今後の状況において、SIの現場ではできるだけ「コードを書かない」でソリューションを確立・提供すべきなんだと最近強く思う。
エンジニアとしてはコードを書くスキルを磨いて実装力を持ち続ける事は必要だとは思うけど、SIとして顧客に提供する価値って「コードを書く」事じゃないよ、と思うわけです。

スクラッチ開発で人月積み上げた方が儲かるっていうのはその通りなんだけど、そんなコストをかけ続けられる顧客自体がどんどん少なくなって先細るのは明白なので、こういう視点も一つの例として、SIでどんな価値を提供すべきなのかを考え転換していく必要があると改めて思った次第です。

そういう取組をしたとしても人月の呪縛から逃れるのは難しいとも思っている。
まあ、個人的には人月見積を全面否定する気はないのですが、持続可能なビジネスとして成立させる為には同時に考えていくべきテーマではあるよね。

SI仕事の区切りにて雑感

昨年より関わってきた仕事に一段落着いたので、雑感を少々記録。 
久々に開発プロジェクトの現場に戻り、しかも相当なビッグプロジェクトだったので、現場ならではの知見も相当得られたと思います。反面教師的な意味も含めて。

私自身は既に燃え上がっている所に「火消し」として召集されて、自分の専門分野の火を消し続けるだけで手一杯な日々でしたので、全体的な観点では動きようもなく、最後まで全体像はよくわからない感じでしたが、これもまた大組織らしく分業化された仕事の回させ方なのかな、と思いました。

大組織の通常の業務オペレーションにおけるセクショナリズム的考え方がプロジェクト体制上の各チームにも持ち込まれて、担当領域の境界線があいまいな部分の課題等では、それぞれが勝手に定義した自分達の領域の考え方に基づき仕事と責任を投げ合う様がそこらじゅうに見られて、傍目に見ていて爽快な感じすらありました。
普通はそういう所はプロマネが仕切るべきものなんでしょうけど、プロマネ的機能自体がそれなりの組織になっている事もあり、その投げ合いに参加してしまっているような事になっていたりとか。

こういうプロジェクトが多くの会社で発生している、とか考えるといろんな意味でぞっとしますね。
IT投資として何を目的にやっているのかがプロジェクトで実際に手を動かしている関係者に浸透していない、という事が根本的な所にはあるなのかなと思います。
目先のスケジュールや課題数減らしの為の近視眼的な対応で結果的に無駄になった作業とか相当なものです。
いつまでもこんな事は続けていられなくなりますよ、きっと。

プロジェクト自体はまだまだ続いていくようですので、そのプロジェクトや会社自体が今後どうなっていくのかは遠くから生ぬるく見守っていきたいと思います。

システム開発的な観点でも過去に何度も見たような問題がまた繰り返されている感も多々あり、ましてERPを使っているんだから、もうちょっとどうにかできないものかな、という思いもあります。
もちろんそれぞれに違う会社が時期をずらして同じような事をするからこそその道のプロとしての仕事があるという面もあるのではありますが、こういう所をもっとうまくやれるようなSIのソリューションを何か実現できないか、というのは今後のテーマとして継続して考えていきたいと思っています。

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