少し前に仕事で参考にするかもしれない会計の本を漁っていた時に、ついでに買った本。
この本自体を仕事で参考にしようと思ったわけではないですが。

本書は小宮一慶氏による会計の入門本。

「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本


目次 (東洋経済新報社より)
第1章 「1秒だけ財務諸表を見るなら、どこを見るか?」―貸借対照表
第2章 「なぜ、国の財務は破綻しないのか?」―損益計算書
第3章 「なぜ、リニアや第二東名はなかなか完成しないのか?」―キャッシュフロー
第4章 「なぜ、IT企業はブランドにこだわるのか?」―固定費と変動費
第5章 「なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?」―増し分利益
第6章 「なぜ、液晶テレビの価格はどんどん下がるのか?」―直接原価計算
第7章 「なぜ、小林製薬ではヒット商品が次々と生まれるのか?」―PPM
第8章 「なぜ、企業業績は良いのに『現金給与総額』は上がらないのか?」―付加価値

本のタイトルは釣りでしかなく、目次を見てもわかるように、「1秒で財務諸表を読む」というタイトルに直結した話は第1章のみ、しかも最初の数ページで終わっている。

本書は要するに簿記とか仕訳とか財務諸表ができあがるまでの実務上の細かい話ではなく、できあがった財務諸表を経営的な観点でどう見るかについて入門本ということであり、そういう意味ではとても読みやすいものになっていると思います。

ただし、そう思えるのも実はそれなりに会計の前提知識があるからかもしれません。貸借対照表や損益計算書について、少なくとも「見た目」としてどういうものなのかがイメージできていることが必要だと思います。
とはいっても、そんなイメージすら持てていない人がこの本のタイトルには釣られることはないだろうから、それでもいいのだろうと思います。

本書のもう一つのポイントとして、企業には厳しい会計制度や開示要求があるのに、十分な情報開示がなされないまま財政赤字を垂れ流し続ける政府や自治体への批判が随所に見られます。読後感としてはむしろこっちの方が大きかったりします。