細かい事情は知りませんが、これには私も同感。

三菱東京UFJ銀行のシステム障害? いったい何の話だ:東葛人的視点:ITpro
完璧を期すのは、とてつもなく難しい。この程度で済んだのだから、よしとすべきである。

なぜかと言えば、

6000人が作ったシステムは必ず動く:ITpro
最盛期の開発要員6000人,開発工数11万人月,投資額2500億円,取引件数1日1億件。三菱東京UFJ銀行が「Day2」と呼ぶ,勘定系システム一本化プロジェクトの成果物である。6000人のシステムズエンジニア(SE)が作り上げた巨大システムは,2008年5月の連休明けに必ず動くはずだ。

これだけ多くの人間が関わった巨大なシステムにおいてトラブルゼロなんてありえない。
もちろんトラブルが起きているとしても、そのシステムは動いている。
システムが動くかどうかという話とトラブルがゼロかどうかという話は別の事である。

とは言うもののさすがにこれは無理だろうな。

三菱東京UFJ銀行のシステム障害? いったい何の話だ:東葛人的視点:ITpro
今回の件で、三菱東京UFJ銀行に罪があるとしたら、利用者に対して事前に“自衛”を求めなかったことだ。「新システムへの移行に伴って、障害が発生する可能性があります。利用者の皆さんにおかれましては・・・」と告知しておけば、“完璧”にOKの話だ。

これは「情報リテラシー」とはちょっと違うと思うが、システムの不具合は十分ありうるという事が利用者側の「常識」として、言われなくても「自衛」を意識できるようになった方がよいと思ったりもする。でも、それはそれでもっと難しい事だろうけどね。

もちろんシステムを作る側のエンジニアとしては、「ソフトウェアにバグはつきもの」なんて事が「常識」として一般利用者にまで浸透してしまうような状況に甘んじていたくはないだろう。

でも、システム開発というのは完成した後の利用者が享受する利便性とは裏腹に、人手の作業への依存があまりにも大きい。そして、そんな状況は当分改善しそうにない。
様々なサービスにおいてコンピュータシステムが一般人にも直接関わるようになり始めた時代においてはある程度仕方のない事かなと思ってしまう。ここでいう「時代」とは結構長いスパンをイメージしています。コンピュータというものができてから、まだ数10年しか経っていないんだぜ。くらいの感じで。

で、そんなある意味での「屈辱」もバネにしながら、努力して一つ一つの問題解決していく事を地道にやっていくしかないのだろうなと思う。

404 Blog Not Found:(6000)人が作ったシステムは必ずどこか壊れている
誠実であるとは、失敗しないことではない。失敗を防ぐこと、失敗してもそれが致命的にならぬようにすること、そして失敗を直ちに修復することである。ソフトウェアであれば、バグが出にくくすること、バグの影響が全体に波及しないようにすること、そして直ちにデバッグすることとなるだろう。

こういう事ですね。うまく言語化されました。忘れないようにしたいです。

また余談ですが、

三菱東京UFJ銀行のシステム障害? いったい何の話だ:東葛人的視点:ITpro
まあ、IT業界にとっては想定外の特需だったので、それでよかったとも言える。ただ、バンキング・システムという、ほとんど何の付加価値も生み出さない“巨大な金庫”にバカみたいなコストをかけて、いったいどうするのか。そんなカネがあるのなら、預金金利を上げるなり、手数料を下げるなりして、預金者に還元した方がよっぽど社会的責任を果たしたと言える。

 それに、こんな余計な手間のために、IT業界の優秀な技術者を強烈にバキュームし続けた。そのしわ寄せは、金融業界のシステム開発をはじめ各方面に及んでいた。きつめに言えば、社会的に付加価値のない金庫システムの余計な作業のために、社会的に意味のあるシステムの開発機会を奪ったわけだ。

確かに相当な特需だよね。ここ数年の景気回復とも重なって各方面での技術者不足には直接的にも間接的にも大いに影響していただろうし、その影響で思わぬ方向に人生が変わった人もいるんだろうな。
そして、このプロジェクトに吸い込まれていたエンジニア達が今後続々とリリースされていく事になるはずで、自分の仕事にも影響するかもしれない。でもその影響を顕在的に認識できることはめったにないだろうけど。

「優秀な技術者」は常に人手不足なものだからね。