最近は「マインドフルネス」などという言い方で注目されたりしているようですが、私自身も瞑想をすることで頭の中を「すっきり」させたりとか、良い効果はありそうな予感はしていたものの、例えば「自分の呼吸に意識を向ける」とか言われても実際の所どうすればいいのかよくわからない気もして、雰囲気だけではなくてもっと具体的なやり方を覚えたいと思い始めていました。それで、瞑想のやり方について具体的に書かれた本とかないかな、と思って見つけた本がこれでした。
Kindle Unlimited対象にもなっています。



第1部 瞑想の力 心が育つと人生はうまくいく
第2部 苦しみの原因 なぜ、心は悩むのか?
第3部 慈悲の瞑想 今からすぐに幸せになれるやさしさの瞑想法
第4部 知恵の瞑想 悩みなく生きるためのヴィパッサナー瞑想法
第5部 困ったときのQ&A すぐに解決! 瞑想の疑問

この著者のお名前はかなり以前から聞いたことはあったものの、本を読んでみたのは初めてでした。

「ヴィパッサナー瞑想」については第4部に書かれていて、ここが本書内でも最もボリュームのあるところ。「立つ瞑想」とか「歩く瞑想」とか「座る瞑想」とか、色々な瞑想のやり方が具体的に書かれていて、わかりやすい。「食事の瞑想」なんてものもある。
ただ、読んでみてやり方を理解した気にはなれるけれども、実際にやってみるのはかなり大変だと思う。そりゃあ、まともにうまくできるようなったら、「悟り」を開けてしまうかもしれないものだから当然かもしれない。

瞑想へのとっかかりとしては第3部の「慈悲の瞑想」から始めてみる方がよいと思った。こちらは比較的に簡単に取り組めるものだなとの印象です。

本当に人間はほっとくとすぐに「あれやこれや」と無駄に考えてしまう。そういう「雑念」を取り除くために瞑想をする。過去の事や未来の事を過度に考えるのはやめて「今を生きろ」というのは、自己啓発的なお話としてもよくあることだけれども、そうできるような心を鍛える為に瞑想は効く、ということなのかなと思います。

とは言え、何かの具体的な効果を期待してやるのはダメで、
どんな結果があるのかなあ、といった感じでトライしてください。
とのことで、これがむしろ私が瞑想をやってみようと思った時の感覚そのものだな、と思いました。

というわけで、日々精進です。