The Way to Nowhere

あるITエンジニアの雑文。

投資

アセットアロケーション

久々に自分自身の投資の話。

ちょうど1年くらい前から株の短期売買は面倒くさくなってやめて、アセットアロケーションを意識し始めました。

投資資産を国内株式/海外株式/海外債券/国内債券/その他に分類して、毎月月末時点の状態を見て翌月の売買を決めるようにしています。
別に毎月にリバランスしているわけではないです。
あくまでその月に投資資産に組み入れる金額をどこに振り分けるかを決める為に、月末時点のアセットバランスを参考にしているというだけです。

よく時間分散の意味も込めて積立投信が推奨されたりしているけど、私は全くやる気がしません。
確かに毎月同じ銘柄を同じ金額で買う事が数ヶ月続く事はあるけど、すぐに目指していたバランスに達して、買い続ける必要がなくなります。
私みたいに小額でアセットバランスを意識する為には、しっくり来ない感じ気がします。

まあ積立投信は、アセットバランス以前の問題として、毎月一定金額を投資に向ける事自体がなかなかできない人向けという事なんでしょう。

そんな感じで毎月一定金額を投資資産に組み入れるにあたって、理想のアセットアロケーションのバランスに向かって補正されるようにしてきて、ちょうどこの3月くらいでほとんど補正する余地がないバランスになったところでした。

で、確かにこの3月から回復というか、底を打って上昇し始めたように見えます。

特に海外株式に関しては、3月末時点でほぼ基準割合通りの評価額だった為に4月は買い増しを全くしていないのに、4月末時点で基準の割合を超過してました。

まだ、個別にはまだほとんどの銘柄が含み損状態なので、すぐに売ることはないですが、これからはリバランスの売りをどういう基準でやるのか、もっと厳密な自分のルールを考えないといけないですね。
単に評価額が上がったと喜んでいるだけでなく、それなりに利益を確定しておかないと、また落ちたら元に戻るだけになってしまうので。

回復の兆しが徐々に 「景気見通し上方修正」の発表はいつになる?
事実3月中旬からすでに米国はじめ世界的に株価が大幅に値を戻し、金融市場で懸念されたような「世界経済メルトダウン」の危険性は遠のいているように見受けられる。


まあ、そんなにすんなりとは行かないんだろうけど。

ただ、各方面で不景気だからと財布の紐を締め続ける事にも疲れてくるので、しばらくは上がったり下がったりを繰り返すのではないでしょうか。

『すべての経済はバブルに通じる』

新しくはないですが、小幡績氏の『すべての経済はバブルに通じる』を読みました。

すべての経済はバブルに通じる

発行が2008年8月ということで、「リーマン破綻」以前なんですが、いわゆる「サブプライム問題」をきっかけにした一連の金融危機の基本的なことがよくわかる感じだと思います。

個人的にはこれを読んで、投資における流動性リスクというものが、あらためてよくわかった感じがしました。そんなの「さわり」でしかないんだけど。

バブルはバブルの最中は気づかずに崩壊して初めて気づくものではなくて、ほとんど誰もがバブルに乗って儲けている事を知っているのだという事。そして、バブルは繰り返し発生するという事などがポイントでしょうか。

P.242
20世紀までの古典的なバブルにおいては、中央銀行が通貨をコントロールすることにより、発熱した子供のおでこに氷を当ててやるくらいのことはできた。しかし、21世紀のリスクテイクバブルをはじめてとするキャンサーキャピタリズムは、金融資本市場に構造的に埋め込まれてしまっているから、これを除去することは不可能である。キャンサーキャピタリズムにおける金融資本の自己増殖願望を根絶しない限り、発症および増殖をとめることはできないのだ。

但し、ここで「不可能」とあっさり言い切ってしまう所には違和感を感じた。
「バブルは繰り返しどこかで発生する」という事と裏返しで同じ事を言っているのだろうけど、「不可能」と言い切る事でそれまでに感じていたある種の「ゆるさ」が突然絶たれた感じでしょうか。

それに「発熱した子供のおでこに氷を当ててやる」のも対症療法でしかなくて、別にバブルそのものを除去できていたわけでもないだろうし。

どこかでバブルが始まると様々な要因からその加速度が凄い事になるのが現代だというのは感覚的にはわかるけど、過去のバブルとそんなに言う程違うものかはよくわからない、という気がしました。

いずれにしても、自分が投資にどんなスタンスで臨むとしても、市場はこういう原理で動くものだと承知しておくべき事がいろいろと書かれていると思います。

投資は自己責任で

日本郵政にとっては、タイミングが悪かったとしか言いようがないと思うんだけど。

livedoor ニュース - 日本郵政 とうとう投信販売からの「撤収」が始まった
「日を追うごとに増える顧客からの苦情が原因です」

 日本郵政に詳しいジャーナリストが言う。郵政が売った投信の基準価額はこの1年間ですべて下がり、中には半分以下になったものもある。

「郵政の顧客は、証券の投資家と違いおよそ3割が初めて投資する人たちといわれている。安全と思っていたら、あっという間に大損した。クレームは当然です。コールセンターやお客様相談室などに文句が殺到しています。電話対応でラチがあかないと“上を出せ”と大変な剣幕で怒り出す顧客がひきもきらないと聞いています」(前出のジャーナリスト)

投資は損失の可能性もあるし自己責任でやるものだ、なんて今さら言うのも恥ずかしいくらいなんだけどな。

こうして日本郵政にクレームをつけている人たちは、きっといつまでもそのことがわからないんだろうな、と思う。

円高で株安で

livedoor ニュース - ◎円急伸、一時97円台=資金逃避が加速-東京市場
10日の東京外国為替市場は、世界的金融不安を受けた円への資金逃避が加速して円相場は急伸し、今年3月以来となる一時1ドル=97円91銭を付けた。
円は対ユーロでも急伸。欧州の景気悪化懸念からユーロが売られ、一時1ユーロ=132円80銭と3年3カ月ぶりの高値水準となった。

これはひどい。まさかこんなに円高になるとはね。
7月に外貨預金を解約したのは、かなり絶妙なタイミングだったかもしれないね。

それはそうと、今週の株安&円高で他の投資信託などの含み損は悲惨な状況。
とはいっても、特に何もせずに毎月ほぼ同じペースで買っていくだけだと思います。
今なら平均購入価格が引き下がるし、ドルコスト平均法を実践が生きるのはこういう時なのかな、と思います。

ちなみに個別株は今は全く保持していません。
しばらく地味に保有し続けてたんだけど、TOBの発表で価格が膠着してしまったので、損失だけど先週売ってしまいました。

不動産業の株価が割安に見えるんだけど

久しぶりにスクリーニング&財務諸表で企業価値算定をしましたが、「割安」度が高い銘柄には、やけに不動産業が多いね、と思った。でも実際に「倒産」とか発生しててやばそうなんじゃないの?

livedoor ニュース - 始まった「貸し渋り不況」
銀行よ、いい加減にしろ!――。こうした憤怒の声が中小企業ばかりではなく、上場企業からも上がっている。銀行の「貸し渋り」による「黒字倒産」が急増しているからだ。
上場企業幹部の批判をまとめると、「不動産業であるというだけで、融資をしない」「企業の現状をいくら詳細に説明しても全く聞く気がない」「気にしているのは、他の銀行が(ウチに)追加融資するかどうかだけだ」などというものだ。

私のやっている「企業価値算定」はとてもシンプルなので、財務諸表もあまり細かいところは見てない。
共通して言えそうなのは、流動比率が見かけ上は結構よくて、財産価値が企業価値全体を押し上げているのかな?という感じ。

というわけで、流動資産の内訳を見ているとこの記事のようなになりかねない状況がちょっとわかった。

要するにどの会社も流動資産の大部分は「販売用不動産」もしくは「仕掛販売用不動産」なんだね。流動資産といっても簡単には現金化できないものだから、貸し渋りもあって資金繰りが難しくなるわけだね。

このところ株価は軒並み下がっているから割安度も高くなるわけだけど、倒産してしまっては元も子もないよね。こんな状況の中でうまく生き残れる銘柄を選別できれば、儲けられるんだろうけど。

ここはもう少し様子見ですね。

外貨預金やめました

かなり久しぶりの投資のお話です。

昨年後半からの急激な円高で含み損を抱えていた外貨預金。

円ベースでは損でも、USDなりEURとしては2~3%の利率で運用できるわけだから、まあいいかと放置しておいたのですが、EURの方は利息を除いても若干プラスになってきたので解約しました。

USDはまだ放置でいいかな、と最初は思っていたのだが、現在の1ヶ月定期預金の金利はみずほ銀行で0.85%。
これでは最低限の「救い」というか「気休め」だった高めの利率すら享受できない。
これではどうしようもないね、と思って、損失確定も承知の上でUSDもついでに解約予約してしまいました。

というわけで、投資目的での外貨預金は2度とやりません。

マネックスキャンパス Level1修了

マネックス・ユニバーシティのeラーニングであるマネックス・キャンパス Level 1を修了しました。

マネックス証券に口座を持っていれば無料で受講できるという事で一応申し込んでおいたのでした。
申込から6ヶ月以内で修了しなくてはいけなくて、何度も「計画的に受講しましょう」的な
リマインダーのメールが来ていましたが、しばらく無視し続けていました。

さすがにもう受講期間がなくなってきて、ほぼ今月中で終わりという状況になってしまったので、
この2週間くらいで一気に片付けてしまった感じです。

アセットアロケーションの話は、主観的に「分散しているつもり」ならない為の
一つの指針として参考になりました。
これを参考に近々またリバランスを考えたいと思いました。

キャッシュフロー表とかもやっぱり作った方がいいんだよね。
これにはまだ若干の抵抗感もあります。
きっと現実を直視するのを避けたい感覚なんだろうなぁと思います。

新EDINET稼働

いろいろと「マッシュアップ」して、自分の投資活動に役立つものを作りたい。

金融庁が新EDINETを稼働 世界最大の開示システムに - ITmedia エンタープライズ
EDINET

でも今のところは時間と技術力がついてこない。

マネックス証券社長のインタビュー

日本のインターネット企業 変革の旗手たち:“Moving Future”で創る金融の一歩先

日頃利用しているマネックス証券の代表取締役社長CEO、松本大(おおき)氏のインタビュー。
ネット証券とはいえ、基本的には金融側の専門なので、IT系の記事に出てくるのは珍しいかも。

わたしは、ネット証券が成功したのは「プライベート」な取引を可能にしたからだと考えています。お金にまつわることには、秘匿性がすごく大切です。みんな隠しているわけじゃないけど、あまり見られたいとは思っていません。もちろん家族に対してだけじゃなくて、相手方にいる営業員にも本当は知られたくない。ネット証券なら、誰にも知られずにできるわけです。

ネット証券成功の要因をこんな風に分析しているが、まさにその通りな気がするね。
この「気軽さ」がなければ、一歩踏み出す人は今ほど多くなかったろう。私自身も含めて。

最初からそう考えていたわけではなくて、結果からそう分析しているだけだとは思いますが。

で、これ読んだら、明日に向けた注文をまだ出してない事を思い出した。

続~5:割安基準銘柄Aのその後

続~5:割安基準銘柄Aのその後のその後です。

予定通り(?)、今日の寄付で指値よりも少し高く約定しました。

結局今日は始値=高値となり、終値は前日比マイナスとなりました。
今回はうまくやれたようですね。

またしばらく監視していきたいと思いますが、
下降トレンドでの下値支持線をどう見ていくかが難しそうですね。
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プロフィール

ntakano75

フリーランスでシステムエンジニアをやっておりました。

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